ひとことで言うと
もとの特性そのものではなく、まわりの環境とうまくかみ合わなかったり、必要な支援が届かなかったりした結果として生じる、心や行動のしんどさのことです。
定義
二次障害は、発達障害や慢性疾患などの一次的な状態に伴う困難に対して、環境との不適合・適切な支援の不足・繰り返される失敗体験などを背景に、二次的に生じる精神的・行動上の困難を指します。不安、抑うつ、自己肯定感の低下、対人関係の困難、不登校、行動上の問題などが含まれます。
文脈と歴史
特別支援教育や発達障害の臨床のなかで、一次的な特性への対応だけでは支援として不十分であるという認識が広がるなかで、二次障害の予防と対応が重要なテーマとして位置づけられるようになりました。
主要な論点
1. 予防の視点
適切な環境調整、合理的配慮、当事者の自己理解の支援が、二次障害の予防につながります。早期の気づきと対応が重要です。
2. 一次特性との区別
一次的な特性と、二次的に生じた困難を区別して把握することは、支援設計のうえで欠かせません。両者を混同すると、適切な対応につながりません。
3. 家族・支援者の負担
二次障害は当事者だけでなく、家族や支援者の負担にも直結します。関係者の支援や情報共有が、対応の重要な要素となります。
4. 長期的視点
二次障害は、ライフステージの移行期に顕在化することがあります。長期的な視点で、その人の歩みを支える姿勢が求められます。
TSIRの研究との関わり
TSIRのプロジェクト「支援現場の最前線」では、現場の支援者や家族が、二次障害の予防や対応にどのように向き合っているかを聞き取っています。
関連する用語
参考文献・参考資料
※ 参考文献は順次追加・整理していきます。
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