COLUMN
インタビュアーの横顔、調査の現場、研究の周辺で考えていること。プロジェクトの記事だけでは伝わらない、その「あいだ」にあるものを綴ります。
シカゴ学派の移民研究にルーツを持つ「ライフヒストリー法」。100年前から社会学が大事にしてきたこの方法を、Tapi在野研究ネットワークがいまどう使っているか。吉岡詩織が整理するシリーズ第3回。
デュルケムが「物のように観察せよ」と言った社会的事実とは何か。個人の外にあって個人を拘束する社会の側の様式について、吉岡詩織が整理するシリーズ第2回。
ミルズが1959年に提示した「社会学的想像力」。身近な出来事と社会全体を行き来する翼を、Tapi在野研究ネットワークのヒーローコピー「ひとりの人生と、社会の歴史は、どちらか一方では語れない。」と結びつけて。
qbc(栗林康弘)への吉岡詩織のインタビューを、編集・制作を担当した本人が後日読み返したコラム。「子どもを持ちたいのは本能ではなく社会的欲求」と語った自分自身の言葉を、編集者の目で見直す入れ子構造。
39歳で出産、中学2年生の息子と暮らす向山さんが語る「自分の選択を、正解にするために生きる」という人生観。子どもがいるのを当たり前として育った人の、地に足のついた肯定の言葉。
放任主義の家庭で育ち、表現活動を続けながら子を持つ未来を考えている田中さん。聞き手から共有された「祈り」の話を自分のものとして受け取り直す瞬間と、過剰な言語化への違和感。
20代前半は「自分の遺伝子は残さない」と決めていた松江さんが、妻のために子作りをして男児を授かるまで。男性の産後鬱、男性ならではの「自分の体から生み出せない寂しさ」を率直に語った一本。
一人っ子で育ったメケさんが「シンプルにやってみたい」と語る、子どもへの素朴な希望。ゲーム禁止の経験を反転させた育成論と、自分の遺伝への懸念。世代間の伝達と切断のあわい。
大工として働くようさんの、「子どもをどっちかというと持ちたい」と「自分の血を受け継がせるのは、その子にかわいそうかも」のあいだの揺れを、編集者として読み返した一本。長く続いた自己否定からゆっくり肯定へ向かう、ナラティヴの書き換えのプロセス。
「子どもを持つ理由・持たない理由」プロジェクトで公開されたシャロ坊さんへのインタビュー(聞き手:吉岡詩織)を、媒体の編集・制作を担当した私(qbc)が読み返した一本。結婚や子作りを「せざるを得ない」と語りつつ、同時に「普遍的な勇気」と呼ぶ独自の世界観を、社会的事実という社会学の概念とつなげて読み解きます。
吉岡詩織という人を紹介したい。社会学の研究者で、会社員で、一児の母。「子どもを持つ理由・持たない理由」というテーマで何十人もの人にインタビューをしてきた人で、今は「仕事・育児をしながら創作をする理由」という次のテーマでも動き出している——。