ひとことで言うと
結婚する時期が、社会全体としてだんだん遅くなっていく現象のことです。「結婚しない人が増えること」(未婚化)と並行して論じられます。
定義
晩婚化は、人口統計学的には平均初婚年齢の上昇として表される社会現象です。未婚化(生涯未婚率の上昇)とともに、少子化や家族のかたちの変容と密接に結びつきながら論じられます。
文脈と歴史
20世紀末以降、日本を含む多くの先進国で初婚年齢の上昇が観察されてきました。経済成長期の家族モデルが揺らぎ、雇用の不安定化、教育期間の長期化、女性の社会進出、価値観の多様化など、複数の要因が複合して影響していると論じられます。
主要な論点
1. 経済的要因
非正規雇用の広がり、収入の不安定化、住居費の負担などは、結婚を選ぶタイミングに直接影響します。経済的要因は、晩婚化の重要な背景のひとつです。
2. ジェンダーと教育
女性の高等教育進学・就労参加が進むなかで、結婚の位置づけも変化します。性別役割分業を前提とした結婚のかたちと、現代の生き方とのあいだに摩擦が生じています。
3. 価値観の多様化
結婚を人生の必須項目と捉えない価値観が広がる一方で、結婚そのものへの期待値が高まる場合もあり、「ふさわしい時期」の判断が難しくなる面があります。
4. 少子化との関係
晩婚化は出生動向に大きく影響するため、少子化対策の重要なテーマとして政策的にも議論されます。一方で、晩婚化を一義的に問題視するのではなく、その背景にある条件を問う視点が必要です。
TSIRの研究との関わり
TSIRが扱う「子どもを持つ理由・持たない理由」のテーマは、晩婚化の社会的背景と切り離せません。プロジェクト「子どもを持つ理由・持たない理由」では、結婚・出産のタイミングをどう捉え、どんな条件のなかで選んでいるかが、語り手それぞれの言葉で語られます。
関連する用語
参考文献・参考資料
※ 参考文献は順次追加・整理していきます。
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