ひとことで言うと
特別な支援が必要な子どもについて、「いまどんな状態で、何を目標に、どんな支援をするか」を、関係者で共有するために作る計画書のことです。
定義
個別の教育支援計画は、特別な支援を必要とする子ども一人ひとりについて、教育上のニーズ、支援目標、支援内容、関係機関の役割分担、家庭との連携方針などを文書化した計画です。「個別の指導計画」とともに用いられ、関係者の協働を支える基盤となります。
文脈と歴史
特別支援教育の制度化のなかで重視されるようになりました。学校・家庭・医療・福祉・地域の連携を文書として可視化することで、支援の継続性と一貫性を担保しようとする取り組みです。
主要な論点
1. 関係者の連携
計画は単なる書類ではなく、関係者の共通理解を作るプロセスそのものに価値があります。家族・教員・支援者・関係機関が情報を持ち寄ることが大切です。
2. 当事者の参加
本人の意向や視点を計画に反映する工夫が、近年とくに重視されるようになっています。年齢や発達に応じた参加のかたちが模索されています。
3. 長期的な見通し
就学前から学齢期、進学・就労へとつながる長期的な見通しを持つことが、計画の重要な役割です。ライフステージの移行をどう支えるかが論点となります。
4. 実効性と運用
計画が「作って終わり」にならず、実際の支援や評価につながるかは、運用次第です。負担と効果のバランスを取りながら、現場で活かす工夫が求められます。
TSIRの研究との関わり
TSIRのプロジェクト「支援現場の最前線」では、計画書を介して関係者がどのように協働しているか、そこに込められた現場の知をすくい上げる試みを続けています。
関連する用語
参考文献・参考資料
※ 参考文献は順次追加・整理していきます。
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